2016年11月21日月曜日

(4) インドネシア語留学の手続きの流れ

留学の手続きの流れは、BIPA受講を前提にスケジュールや、その手続き内容を記載していきます。

ア.留学の手続きの窓口

まず、留学手続きの窓口ですが、留学希望者の申請・手続きの窓口は、東京の在本邦インドネシア共和国大使館、もしくは、大阪の在大阪インドネシア共和国総領事館です。
大使館または領事館で受け付けた申請は、留学希望先の大学に届き、留学希望先の大学にて留学手続きが行われます。また留学希望先の大学は留学に関する手続きをインドネシアの各省庁とも行います。 
  



イ.パジャジャラン大学のBIPAにおける留学手続きスケジュールとその内容
 
(ア)大学への手続き開始KITASの申請。必要な書類の提出。

留学の手続きは、大別して「一般的に言うVISA取得」と「大学へのBIPA受講」の手続きとなります。当サイトの記載では、留学のためのVISA(一時滞在ビザ/Limited Stay Visa)取得を「KITAS取得」と表現します。インドネシア渡航後、KITAS取得までの手続きを一貫して説明するためですが、他のVISAで渡航する方は、手続き内容が変わることがありますので、ご不明な場合は東京の在本邦インドネシア共和国大使館や大阪の在大阪インドネシア共和国総領事館、或いは留学希望先の大学に直接お問合せください。

※申請時期は、一般的に授業開始の半年前程度といわれていますが、詳細は上記同様、東京の在本邦インドネシア共和国大使館や大阪の在大阪インドネシア共和国総領事館、或いは留学希望先の大学に直接お問合せください。

【手続き①】
東京の在本邦インドネシア共和国大使館や大阪の在大阪インドネシア共和国総領事館へ問合せをし、インドネシアの大学へインドネシア語留学したい旨を伝えて、指定された書類を提出します。この時、具体的に留学先の大学を伝える必要があります。

<予め用意しておく主な書類>
・有効期間18か月以上のパスポート
・最終学歴の卒業・修了証明書(英語)
・最終学歴の成績証明書(英語)
・健康診断書(英語)
その他にも顔写真や問合せの際、指定された書類、申込み用紙などが必要です。
これにより、KITAS申請と大学へのBIPA受講の申請手続きが開始されます。

※2017年2月入学に向けて、在大阪インドネシア共和国総領事館経由でパジャジャラン大学(UNPAD)に申込みをした日本人で、1,500米国ドル以上の預金がある銀行通帳のコピー提示が求められるケースがありました。

【手続き②】

必要な書類の提出が終わると、東京の在本邦インドネシア共和国大使館や大阪の在大阪インドネシア共和国総領事館が留学希望先の大学に書類を届けます。インドネシア側(大学、関連省庁)の手続きが終わるまで、基本的には待ちの状態となりますが、留学希望先の大学にメールなどで確認をすると、より確実に手続きが進みますので、必ず連絡をしてください。

※もし何か手続きがうまくいかず、相談したい場合には、留学の問合せのページより、ご連絡ください。

(イ)授業開始のおよそ1か月前までTELEX VISAの受け取り

手続きが問題なく進めば、授業開始の1か月前くらいを目安に、申請した東京の大使館、または、大阪の総領事館から、TELEX VISAと呼ばれる留学のためのVISA発給許可のコピーの書類が。他の書類含め作成できた旨の連絡がきます。

この連絡までは、基本的に他の連絡は何もありませんので、ご注意ください。
この段階で、大学のBIPA受講が可能となり、KITAS取得のためのインドネシア渡航の手続き準備が整いましたので、次は再度、最初申請をした東京の在本邦インドネシア共和国大使館や大阪の在大阪インドネシア共和国総領事館へ行きます。ただし、具体的なインドネシア渡航に向け、航空券や滞在先(ホームステイ先、ホテルなど)の準備が必要となってきます。

(ウ)インドネシア渡航前:KITAS取得の手続き(入国申請)とその受取

TELEX VISA(コピー)など送られてきた書類と、渡航する航空券、滞在先の手配を行い、東京の在本邦インドネシア共和国大使館や大阪の在大阪インドネシア共和国総領事館へあらためてKITAS取得の手続き(入国申請)に行きます。受付時間や必要な書類は別途、東京の在本邦インドネシア共和国大使館や大阪の在大阪インドネシア共和国総領事館ご確認ください。

申請と受取の計2回、平日の決められた時間に行く必要がありますので、特に仕事がある方、東京や大阪から遠いところにお住まいの方はご注意ください。

(エ)インドネシア入国後:KITASなど各種申請

(ア)~(ウ)までの手続きで、インドネシアへの渡航は可能となり、インドネシアへと向かい、インドネシアでの新生活がスタートします。しかし、これで手続きは終わりではなく、インドネシア入国後には、インドネシア現地でのKITAS取得も含めた各種届出、申請がさらに必要です。大学の職員らから促されるはずですので、大きな問題はないと思いますが、うっかり入国後の手続きをしないと、有効なKITASが発行されず、不法入国状態になってしまいますので、ご注意ください。

KITAS取得申請、MERP(マルチ出国再入国許可)申請、STM(警察への在留届)申請

引き受け元の大学に取得に向けた手続きを依頼してください。
パジャジャラン大学では、出入国管理局事務所(イミグラシ)との手続きや、警察への届けまで行うサポートを行っています。
MERP(マルチ出国再入国許可)を取得すると海外に出国した後、再度、取得したKITASでの入国が可能です。

KITASについて補足説明>

KITASとは一時滞在許可のことで、一時居住ビザ(留学の際、申請するビザ)でインドネシアへ入国した者は、7日以内に最寄りの出入国管理局事務所(イミグラシ)で、KITASおよびマルチ出国再入国許可(MERP)などの手続きを行います。2016年現在、KITAS申請の際、「Surat Domisili」という村や町からの住民登録証明書の書類が別途必要になっています。これを申請するためには住居を決め、RT/RW(町内会)で住民登録書をもらい、村または町の役所へ住民登録を行います。こちらは7日以内の手続きではなく、1か月以内とのことですが、手続きされる方は、留学先の大学へ、ご確認をお願いします。
このKITASが取得できると、「e-KITASKartu Ijin Terbatas Elektronik)」という名称の携行用カードが、顔写真、本人サインが印刷された状態で付与されます。KITASを持っていると、たとえば観光施設などで、外国人価格ではなく、現地人の価格が適用されるなどの点もありますので、ぜひ、利用してインドネシアを堪能してみてください。
原則、このKITASを所持していれば、外国人はパスポートの原本所持は求められませんが、その他いくつかパスポートコピーなどの書面は所持の必要がありますので、在インドネシア日本大使館のお知らせを参照ください。

(リンク先)http://www.id.emb-japan.go.jp/oshirase15_14.html

住民登録

上記の「<KITASについて補足説明>」の中でも記載していますが、住居が決定してから、住居のあるRT/RW(町内会)で住民登録書を作成してもらい、それを村や町の役所へ住民登録を行う必要があります。
この住民登録ができると「Surat Domisili」という住民登録証明書の書類が作成され、KITAS取得が可能となります。
インドネシア語をこれから学ぶ留学生が上記のような手続きを1人で行うのは困難ですので、大学のサポートを受けてください。
パジャジャラン大学では、KITAS取得の手続きと共に、この「Surat Domisili」の発行の手続きもサポートしてもらえます(別途費用)。

在留届

外国に3か月以上、住所または居所を定めて滞在する日本人は、その住所または居所を管轄する日本の大使館又は総領事館(在外公館)に「在留届」を提出するよう義務付けられています。
詳細は次の外務省のページを参照してください。

(リンク先)http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/

(オ)スケジュールタイムチャート

(ア)~(エ)で記載した手続きのタイムチャートです。





(カ)問合せについて

他大学も含めたバンドゥンへの留学全般の相談、問合せしたい事項あれば、Contact Usのページより、ご連絡ください。
留学の相談や、手続きのサポート希望の方は、留学問合せのページより、ご連絡ください。


イ.留学に際して知っておくとよいこと

(ア)住居について

学生が住む住居は、日本のマンションのようなアパートメントの他に、コス(Kos/Kost)と呼ばれる下宿があります。殆どの学生がコスに住むことが多いので、コスについて簡単なご説明をします

<コス(Kos/Kost)とは>

・日本のシェアハウスに似ている。
・個人用のスペース(寝室)があり、台所などの共有スペースがある。
・値段により、サービスや設備(トイレが個室内にあるか共用か、Wi-fiの有無、洗濯サービスの有無、お湯シャワーの有無、掃除サービスの有無)が異なる。
・コス探しは、現地についてから探すことが可能だが、8月から大学新年度が始まるので、8月に入ってから探すと良いコスは埋まっていることが多い。
・同じ建物内でも、階や部屋の場所、広さ、窓の数などによって値段が異なる。
UNPADはオプションとして手数料を払えば大学職員が一緒に探してくれる。実際に物件を見ながら決めることができる(別途費用)。実物を見ずに決めてしまうとイメージと異なることがある。

(イ)インドネシア国外に行くとき

<一時出国>
KITAS取得の際、マルチ出国再入国許可(MERP)の手続きも行い、パスポートにその押印がされていることを手続き後のパスポート返却時に確認してください。
これにより、KITAS所持者でも他国へ別途申請の必要がなく出国後、再度インドネシアへの入国が可能です。

<留学後の帰国>
留学を終え、最後にインドネシアを出国する場合には、KITASを返納しなければならず、EPOExit Permit Only)という手続きが必要です。
1週間から10日程度の時間を要しますので、早めに大学へ相談することを忘れないようにしてください。手配した航空券が無駄になってしまうこともあります。

上記の制度は、2016年現在の話になりますので、最新の制度については、ご自身で、ご確認ください。

(2) なぜ、バンドゥン(バンドン)でインドネシア語留学なのか?

ア.インドネシアの状況

世界の地域で広く使われている言語は、英語、スペイン語、中国語(北京語)などがありますが、インドネシア語を学ぶ大きな理由としては、近年、インドネシアという国自体が大きな成長を遂げていることがあげられます。

※この文章に記載データの引用元は、当投稿末にまとめて記載をしています。

2015年のデータ(※1)ですが、インドネシアは世界第4位の人口(約26千万人)であり、マーケットが非常に大きいことに加え、2014年データの1人あたりの名目GDP3,500USドル(※2)となり、自動車や消費財の購入が大きく伸びるといわれる1つの指標を超えています。

図1.世界の人口上位5ヶ国(2015

また、東南アジア諸国連合(ASEAN)に占める人口(※1)および名目GDP(※2)の割合もインドネシアが約40%を占めています。このため、日系企業の進出も相次いでおり、日本との経済的な結びつきも強くなっています。

図2.ASEANの各国人口比(2015

図3.ASEANの各国の名目GDP比(2014

インドネシアには、13,000以上の島(※3)があり、バリ島をはじめとする観光資源も多くあります。日本を訪れるインドネシア人も2015年には、年間20万人(※4)を超え、多くのインドネシアの方が日本を訪れています。

インドネシアは、親日の国としても知られ、2012年の調査(※5)では、日本語学習者数は87万人と世界第2位(第1位は中国)、東南アジアでは第1位です。大学のような高等教育のみならず、中等教育における日本語学習者数が非常に多い国です。

図4.日本語学習者比(2012

民族が300種族もある(※6)多民族国家でもあるインドネシアですが、その公用語はインドネシア語です。インドネシア語を習得することで、インドネシアの人々と直接のやりとりが可能となります。若い労働力が豊富(※7)で、市場拡大しているビジネス面に限らず、観光、文化交流などにおける分野でのつながりも広がってきている中で、インドネシア語の重要性もとても増してきています。

データ引用元

1 UNFPA(国連人口基金東京事務所) 世界人口白書2015より 
http://www.unfpa.or.jp/

2 JETRO(日本貿易振興機構) 基礎的経済指標のデータ2014より 
https://www.jetro.go.jp/world/asia/idn/stat_01.html

3 日本経済新聞(2013/11/12付)の記事より 
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1200C_S3A111C1EB1000/

4 日本政府観光局(JNTO) 20151-12月外客数データより 
http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/pdf/160119_monthly.pdf

5 国際交流基金 2012年度日本語教育機関調査の結果概要抜粋(日本語)より 
http://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/dl/survey_2012/2012_s_excerpt_j.pdf

6 外務省 インドネシア共和国基礎データより 
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/indonesia/data.html

7 総務省統計局2010年データより 
http://www.stat.go.jp/info/meetings/develop/pdf/ind_pyra.pdf


イ.バンドゥンの状況

インドネシアにある都市バンドゥン(バンドン)について説明します。
バンドゥンとは・・・


インドネシア語留学の留学先としても有名なパジャジャラン大学(UNPAD)や、インドネシア教育大学(UPI)があるバンドゥンは、名門バンドゥン工科大学(バンドン工科大学、ITB)を始め、20以上の大学が集まる学生が多い街です。中高生から大学生、社会人まで日本語学習者も沢山おり、街では日本のポップカルチャーを題材にした日本に関する祭りも、毎週のように行われています。

スターバックスや吉野家などが入っているショッピングモールも多数あり、大学の周りには、ゆっくりくつろげるカフェや食事ができるお店も沢山あります。

バンドゥンのある西ジャワ州の人口はインドネシアで最も人口の多い州(約4,600万人)です。バンドゥン市はその西ジャワ州の州都で、人口が約250万人でインドネシア第3位の人口を占めます。バンドゥンと一言でいっても、「バンドゥン市」の他に、隣の「チマヒ市」、「バンドゥン県」、「西バンドゥン県」という行政地区を一括りにしてバンドゥンと言うケースがほとんどで、その場合、その経済圏は、約800万人規模です。
ジャカルタはとても大きな都市ですが、バンドゥンも市の周辺も含めた経済圏で見ると、その規模はとても大きいことがわかります。

2016年11月20日日曜日

Bandung Japan House - バンドゥン(バンドン)・ジャパン・ハウス へようこそ!

Bandung Japan House (BJH)  について、ご紹介します。

バンドゥン(バンドン)・ジャパン・ハウス:
一風変わった経歴や想いを持っている日本人により運営されているシェアハウスです。バンドゥン(バンドン)、或いはインドネシアでのディープな生き方、ビジネス情報、生活情報が日々飛び交います。

以下の各項目をクリックすると詳細な説明ページに移動します。

1.バンドゥン(バンドン)・ジャパン・ハウス とは?

2.住人紹介

3.BJH座談会 ※(作成中)

4.OB・OG紹介

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